<注意>後半は非常に不潔な内容です。あらかじめご了承ください。
晴れた日に、電車に乗っていた。
母親と二人だった。進行方向向かって右側の座席に母と一緒に座っていて、2人とも目の前の車窓の向こうに広がる景色を眺めていた。母の顔を見てはいないし、話をしてもいないけれど、僕は左に座っているその人が母であることを知っていた。
どうやら湘南の方へ向かっているようだった。お盆で実家に帰省しているようだった。
何時の間にか何処かの駅に停車していた。駅は古く、小さく、ホームのすぐ左側は海になっていて、波がしぶきをあげていた。
ずいぶん海が近い駅だ、と思っていると、
次第に海面が上昇してきているのに気付いた。
満ち潮というよりも津波だった。
電車が発車したが、波はどんどん高くなり、海面はどんどん迫ってきた。
あっという間に辺り一面海原に呑まれて、走る電車の窓のすれすれまで海面が来たかと思うとそのまま窓から車内に流れ込んできた。
一連の出来事は終始滑らかに進行した。
僕と母は波に呑まれながらその様子をただ眺めていた。
何時の間にか僕は自分の家のトイレにいた。
小便をしていた。やたらと勢いよく小便をしていた。蛇口を開け切った水道の口みたいにジャアアアアアっと出続けている。便器がいっぱいになりそうな気がして焦って思わず手で押さえたが一向に止まらない。もはやトイレ中が小便浸しになってしまい、身も蓋もない気分になってきたところでようやくだんだん止んできて、そのうちに止まった。匂いは全くなかった。
便器の口いっぱいまで小便が溜まっていた。無色透明で無臭だから水のように感じた。
流そう、と思い、水を流した。
とたんに便器から大量の汚水が溢れ出して来た。
びっくりして飛び退いたが、逃げ場はなく、あれよあれよという間に足首くらいまで汚水に浸かった。相変わらず匂いはしないが、濁った水に汚物が漂い、非常に不快になった。
何時の間にかそこは大きな浴場になっていた。
さっきの便器はそのままにそこにあるが、便器の向こうには大きなタイル張りの浴槽がある。その向こうには壁がなくて、どうやらここはとても広い場所だと想像させる。飾りは何もなく、色はクリーム色っぽい色で、無機質な感じの空間だ。
僕の足元の床は汚水が引いたあとに残った汚物で汚れていて、僕は仕方なく掃除をしていた。本当に気分が悪かった。
そのうちに右側の方から誰かがやってきた。
何時の間にか右側に小さな四角い浴槽が二つならんであって、その奥の方に何かをぽちゃんと落として自分もじゃぶんとその中に入った。インドネシアの女性アーティストのフェリアルだった。
僕は掃除をしながらフェリアルをちらちら見ていたら、そのうちに僕が初めて参加した時のNIPAFの参加者たちが続々と思い起こされた。実際に現れたのではなくて、想像していた。
晴れた日に、電車に乗っていた。
母親と二人だった。進行方向向かって右側の座席に母と一緒に座っていて、2人とも目の前の車窓の向こうに広がる景色を眺めていた。母の顔を見てはいないし、話をしてもいないけれど、僕は左に座っているその人が母であることを知っていた。
どうやら湘南の方へ向かっているようだった。お盆で実家に帰省しているようだった。
何時の間にか何処かの駅に停車していた。駅は古く、小さく、ホームのすぐ左側は海になっていて、波がしぶきをあげていた。
ずいぶん海が近い駅だ、と思っていると、
次第に海面が上昇してきているのに気付いた。
満ち潮というよりも津波だった。
電車が発車したが、波はどんどん高くなり、海面はどんどん迫ってきた。
あっという間に辺り一面海原に呑まれて、走る電車の窓のすれすれまで海面が来たかと思うとそのまま窓から車内に流れ込んできた。
一連の出来事は終始滑らかに進行した。
僕と母は波に呑まれながらその様子をただ眺めていた。
何時の間にか僕は自分の家のトイレにいた。
小便をしていた。やたらと勢いよく小便をしていた。蛇口を開け切った水道の口みたいにジャアアアアアっと出続けている。便器がいっぱいになりそうな気がして焦って思わず手で押さえたが一向に止まらない。もはやトイレ中が小便浸しになってしまい、身も蓋もない気分になってきたところでようやくだんだん止んできて、そのうちに止まった。匂いは全くなかった。
便器の口いっぱいまで小便が溜まっていた。無色透明で無臭だから水のように感じた。
流そう、と思い、水を流した。
とたんに便器から大量の汚水が溢れ出して来た。
びっくりして飛び退いたが、逃げ場はなく、あれよあれよという間に足首くらいまで汚水に浸かった。相変わらず匂いはしないが、濁った水に汚物が漂い、非常に不快になった。
何時の間にかそこは大きな浴場になっていた。
さっきの便器はそのままにそこにあるが、便器の向こうには大きなタイル張りの浴槽がある。その向こうには壁がなくて、どうやらここはとても広い場所だと想像させる。飾りは何もなく、色はクリーム色っぽい色で、無機質な感じの空間だ。
僕の足元の床は汚水が引いたあとに残った汚物で汚れていて、僕は仕方なく掃除をしていた。本当に気分が悪かった。
そのうちに右側の方から誰かがやってきた。
何時の間にか右側に小さな四角い浴槽が二つならんであって、その奥の方に何かをぽちゃんと落として自分もじゃぶんとその中に入った。インドネシアの女性アーティストのフェリアルだった。
僕は掃除をしながらフェリアルをちらちら見ていたら、そのうちに僕が初めて参加した時のNIPAFの参加者たちが続々と思い起こされた。実際に現れたのではなくて、想像していた。